早期退職にあたり、想定しがたいことへの対策

想定しがたいことへの対策

 

 退職後のシミュレーションは、できる限り精緻にやったつもりです。しかしながら、生起確率は低くても、インパクトの大きな事態、往々にして そんなこと起きるかどうか分からないでしょ という事柄を前回記しました。

 

 卑近なシミュレーションの前に、こうしたインパクトの大きな事態が発生したときどこまでどうやって対処するのか、できないと諦めるのかを整理してみます。

 

1.天変地異:

日本沈没や全土核攻撃のような事態は、もうその時です(笑)。対応能力、制御能力を持たないので流されるしかありません。一方、火災や地震に関しては、現在の住居から20km以上離れた場所に居住場所をリザーブしておくことで対処することにしました。具体的には、今の集合住宅は比較的堅牢な構造なので、通常の劣化には修繕で対応できそうです。しかし、火災や地震による倒壊の場合、離れた場所で速やかに生活できる必要があります。これは、郊外の地価の安い戸建て(固定資産税も低い)を準備します。私は都内在住で、避暑地と言われる(箱根や軽井沢)別荘地も下落傾向にあり、それも一石二鳥でいいかとも思いましたが、現住居が倒壊した場合、転居先で生活することになり、利便性や災害時に最悪歩いて行けることを考慮し決定しました。

 

 

 2.戦争、治安の著しい悪化:

これらについては、前回対応可否を考えた際、お手上げ としました。身を任せるしかありません。実際その時になって、右往左往するでしょうし、そうなっても手遅れなのです・・・。杞憂に終わることを願います。

 

 

 3.経済の変動:

尤も生起確率の高い事象です。平均年率3%の物価上昇率を想定しシミュレーションして、対応可能な貯蓄を用意し、加えて将来生活費削減での対応ができるようにします。

 

 

 4.健康:

癌、難病などいろいろ考えられますが、1,2年で死を迎えるのであれば、(往生際は悪いでしょうけれど)経済的問題は生じません。その後の生活資金を治療費に投じることができます。ただ、いつ死ぬか分からない場合、第三者の介護を必要とする場合の医療費、介護費が問題です。健康寿命に至るまでは医療費とは別に2千万円の介護費をプールして、その後は暫時これを逓減していくことにしました。

 

 

(つづく)