閑話(その1:退職シミュレーションの数値)
金の記録、シミュレーションについての私見
家計のシミュレーションに限らないことですが、数値(この場合家計のお金)を扱ううえで、ずぼらな性分のためもありますが、
【記録を役立てることのできない記録に意味はない】
です。乱暴かもしれませんが、
コントロールしようとする数量の1%以下は記録することに意味がないと思っています。
コンピュータによる弊害だと見ていますが、なんでもかんでも やたらに桁数の多いデータは、その精度も怪しむべきですし、そもそも、人が扱う上でその数値をなんらかの判断に使えないなら無意味です。
私の場合1%以下の数値は必要ありません(使いこなせません(笑))。実際普段の生活でも、上位1桁か2桁の数値でしか計算しません(できません(笑))。
例えば、年収を数円とはいわずとも、数万円単位以下まで知ることに意義を感じません。意味のない記録を続けることは無為ゆえに、無駄であり記録を継続することが面倒になると考えます。
2,352,993円
が意味を成すことは殆どあり得ず、
235《万》円(もしくは、24《十万》円)
で必要十分だと思います。
記録期間をそろえる癖も大切だと考えます。日々の出費であっても、逆に数年に一度の出費であっても、年額に変換する癖です。
細かい具体例をあげると、
・ほぼ毎日飲むコーヒー代390円を記録していては、労力多くして実がありません。常に年間で何万円?と考えるようにしています。コーヒーなら1年のうち、毎日とはいっても6割しか飲まないので、年額9万円。
・15万円のエアコンを買ったなら15年はもつとして、年額1万円。
・月1500円のダウンロード音楽サービスを契約したなら、年額2万円。
といった具合です。
桁数を丸めることで、これは年間いくらかかるのか?と気軽に計算できます。このことで対象の経済的費用を捉えやすくなり、自分にとって高いか安いかの価値判断(のひとつ)をすることができます。
(私としては、上の三つの例では、酷暑を凌げるエアコンの価値は大きくて、これに較べたらコーヒーはどれほどのメリットを得ているのか代替手段はないのかを考えてしまいます。一方で、最終的な価値の判断は個人の好みによりますから、なにをしてもしなくても同じだ という意見にも理があると思います。なんでもかんでも金に換算して価値を判じるのでは味気なくもありますし)
実際のシミュレーションはエクセルを利用するので、人間の計算負荷はゼロ?ですが、何桁も入力する手間と何桁もの数値を目に入れる負担を軽減すべく上位2か3桁しか表示させないようにしています。
【年額、何万円かかっているのかをいつも計算する】
というより、悲しいかな、してしまう性癖が染みついてしまっています。そして、退職シミュレーションにおいては、基本これを平均余命で乗することになります。