早期退職も悪くない

生涯現役!?

 

 最近、政府を含め世論が生涯現役=退職年齢の延長の色が濃い気がします。

 

しかしながら、老後の不安を煽り、経済規模を縮小させないため労働人口を保つ方策ではないかと勘繰りたくもなります。

 

申すまでもありませんが、自由に考えてみるべきでしょう。

 

ちょっと、考えてみましょう

 

 一度、落ち着いて自分の進む道を考えるのもいいのではないでしょうか。以下、サラリーマンである私なりの結論です。

 

 多くの会社では、役職定年といって定年退職前に所定の役職にないと職位を解かれたり、出向、転籍させられたりといったことがあります。いたずらに職位職責が高いことを追うばかりが能ではありませんが、それまで懸命に走ってきたのであれば、大きな気持ちの切り替えに迫られるのではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

 

いくつまで働きたいか

 

 さて、一般に60歳定年退職ということが多い中、先に述べたように65歳、いや70歳、いやいや生涯現役がといった方向へアンケートによる希望は傾いているようです。

 

 しかし・・・ 100歳社会などとも言われますが、現在の健康年齢(身体的に健やかに暮らせる年齢)は、男性なら75歳程度です。もし、70歳まで働けば、リタイヤ後、元気に過ごせるのは5年です。私には僅かに5年、しかも健康とはいえ50代、60代のような体の自由はきかなくなっているはずです。

 

残りの人生のを仕事に懸ける意思があるか

 

 仕事に意義を感じ、続けることができるのであれば幸せなことであり生涯現役であることも喜ばしいことでしょう。ただ、所定の年齢でラインから外れそれでもなお人生の貴重な時間を費やして続ける意味のある仕事を得られることばかりではありません。

 

 仮に60歳で定年を迎えて、会社とは全くことなる自由な時間を有意義に過ごすことができるなら、平均余命ならぬ平均健康余命を考えたくなります。15年です。ほんとうに70歳まで働く場合の3倍です。いくつでリタイヤするのか、それまでほんとうに働きたいのか自らに問いたくなります。

 

 その意義を見出せないのであれば、会社組織から離れて文字通り第二の人生を楽しみたいと思います。70歳まで流されたり、老後の危機で煽られたりして、退職してみれば、あと5年しかないのではぞっとします。

 

リタイヤ後の人生を楽しむ

 

 昔と違い、サラリーマンでも転職は珍しくはなく、むしろ意欲的に複数の企業で活躍される方も多いでしょう。自分のスキルや意向で、フィールドを変えるわけです。

 リタイヤもこれと同じように考え、’70歳まで現役が当然’なる声を疑い、60歳定年といった巷で決められた慣例からも離れて、自分の意志でリタイヤ後の人生を見つめ考え実践してみてもいいと思います。

 

 結果、私は50代でのリタイヤをすることにしました。

 

(つづく)